小学校・子ども

2018/09/22

シルバーフェスタ と 於大公園のこれからを考えるシンポジウム & 青空おだい市!全国最後の夏祭り!

シルバーフェスタ2018 、賑わっていました。
住民有志「チームにじ」の発案で始まった、民生委員、社会福祉協議会、老人クラブ、シルバー人材センター、防災ネット、町内の各老人福祉施設、健康体操の皆さん、その他のボランティアの皆さんがコラボして開く、参加と交流の場です。
それぞれ特色あるブースが勢揃い。どこも盛況でした。

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シルバーフェスタの中の人気企画「変身写真館(家族写真館)~ウェディングドレスを着て写真を撮ろう!~」は、軽い気持ちで変身すると結構ハマるのです。
エスコートは当館の選りすぐりを派遣いたします。

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午後から、於大公園このはな館で、「於大公園のこれからを考えるシンポジウム 」を開催しました。

於大公園は平成元年に屋外プールがオープン、平成7年頃にこのはな館など順次整備を進めてきました。プールはテコ入れはしていますが年々利用者が減っています。老朽化が進んでおり、また同様のものを整備しても、全国的な屋外プールの利用者減少傾向は変わらないと考えられます。公園施設全体も20年以上経過し、住民の皆さんのニーズをつかみながら再整備を行っていく必要があります。アンケートなどだけでは真のニーズはなかなかつかめないと思っています。
三丁公園整備の時には、子育て中のお母さんたちから、雨の日や炎天下でも遊べる公園にしたいという意見をいただき、その結果、屋根付き人口芝広場を設置することができました。
公園は造れば終わりではなく、利用者である住民の皆さんの意見を聞きながら、設備や利用方法も含めて、常に進化する公園にしたいと思います。
はじめの挨拶では、以上のようなことを申し上げさせていただきました。

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シンポジウムでは、まず、岐阜県立国際園芸アカデミー学長の今西良共さんから基調講演をいただきました。
これまでのように、公園を造って維持することに加えて、これからは公共物を有効に活用する「育てる」「活かす」公園経営が求められている。元来、公園は制約が少ない。NOを取っ払って公園でできることはたくさんある。最近では、オクトーバーフェスタ(ビール祭り)の開催や、スタバやしゃれた飲食・物販の展開など、民間の活力が入って公園の使い方が変わってきた。マルシェや婚活もできる。地域の力だって入れられる。市民・事業者・行政(産・学・官・地域)みんなが関わって、本来のパブリックコモンの観念を共有して公園を「官園」から「民苑」にしていこう。といったお話しでした。
今西さんは、名古屋市で公園一筋に仕事をされて、以前、住宅都市整備公団に出向されたときに、なんと!於大公園の設計に携わっていらっしゃいました。

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続いて、まち楽房(マチラボ)の加藤武志さんによる「えんたくん会議」です。加藤さんには、以前、図書館のよむらびカフェの時、とても上手なアイスブレイクで、話し合いを盛り上げていただいたことがあります。
「えんたくん会議」では、会場に残った36人の参加者で4人×9チームをつくって、アイスブレイクをやってから、段ボールの円卓を互いの膝の上に乗せて、至近距離で「どんな公園にしたいか」「自分は何ができるか、何をしたいか」を話し合いました。そして、チーム毎に発表。
芝生広場や樹林はこれまで同様大切に残したい。椅子やベンチがもっと欲しい。プールの代わりにジャブジャブ池のような水と親しめるものがあったら。ゴーカートがあれば。カフェやアルコールの飲めるところがあれば・・・。散策やジョギングをしたい。誰かと一緒に公園を楽しむ。ごみ拾いならできる。樹木の剪定をする・・・。などの意見(他にも多数)が出ました。
これらを参考にしつつ、次の公園ワークショップにつなげていきます。今回のシンポジウムにご参加くださった方はぜひ公園ワークショップにご参加いただきたいと思います。
ワークショップのファシリテータをお願いしている林加代子さんも今回のシンポジウムに参加してくださっています。

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公園ワークショップは、10月27日(土)、11月17日(土)、12月22日(土)、1月26日(土)の全4回、毎回10時から12時まで、役場会議室にて開催します。皆さんの柔らかい発想や自由な意見が、於大公園をより楽しく憩える場所にしていく参加型・体験型の公園づくりです。初めての方でも気軽にご参加ください。

 

於大公園でシンポジウムに合わせて、「青空おだい市!全国最後の夏祭り! 」を開催。たくさんのキッチンカーとマルシェが並びました。会場では、一緒に遊ぼう!保育園の先生たちが大集合!、スポーツ鬼ごっこ、ヨガ教室、プレーパークなど、野外のアクティビティ。シンポジウムのあとには、東浦吹奏楽団のコンサート。夜にかけては、浴衣!仮装!大歓迎の盆踊り大会と、終日盛りだくさんの企画でした。企画運営に携わられた皆さん、ありがとうございました。

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2018/09/19

オンライン交通安全マップ

民間企業がビッグデータを活かして、交通安全に役立てようと、フリーのマップサービスをネット上で提供しています。

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AIG損害保険が、過去3年分の全国の交通事故発生データを使って、地図上で交通事故発生リスクの高い危険エリアを確認することができるサイトを提供しています。子どもの交通事故を未然に防ぐための意識向上を目的に開発したのだそうです。

みんなでつくる安全マップ
本田技研工業が、Hondaインターナビから収集した急ブレーキ多発地点と交通事故情報をわかりやすく地図上に表示し、地域の交通安全活動に活用することを目的としたソーシャルマップを提供しています。地域住民などから投稿される危険スポット情報も共有することができます。

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2018/08/27

小学校の窓から外を眺めて思うこと

東浦の小学校は、どこも学校区を見下ろす一番の高台に立っています。先人たちの教育に対する強い想いを感じます。

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2018/08/26

イオンモールで「里山遊び学ぶ塾」を開催

イオンモール東浦のイオンホールで「里山遊び学ぶ塾」を開催。
自然環境学習の森で活動をしている「竹林部会」「水辺部会」「竹灯篭の会」「里山フォレスター」「自然観察会」がそれぞれブースを設けて、展示や体験を通じて自然環境学習の森の活動をPRするイベントです。

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竹林部会は竹工作、水辺の会では里山や明徳寺川に棲むカメやウナギと触れ合ったり、葦の笹舟やエノコログサを使った遊び、竹灯篭の会は竹灯篭によるイルミネーション、里山フォレスターは里山の植物を使った寄せ植え作り、自然観察会は生き物クイズなど、各ブースは夏休み最後の日曜日だけあって大盛況でした。子どもたちも目を輝かせて生き物と触れ合っていました。
新しく制作したPR映像はまずまずの出来映えです。自然環境学習の森の知名度はまだまだ低いので、多くのみなさんに里山の自然の素晴らしさと保全活動の重要性について知っていただきたいと思います。

会場貼られているポスターが力作でした。それにはこんなことが書いてあります。

 里山って何?
 人里近くにある生活に結びついた山や森林のこと。薪や山菜の採取などに利用されます。人の手が入ることで生態系の釣り合いがとれている地域のこと。山林、小川、畑、田んぼ・・・すべてをひっくるめて人々が活用してきたのが里山。もともとは極めてありふれた日本の原風景。

 里山がなぜ大切?
・豊かな緑が二酸化炭素を吸収して酸素を生産
・多種多様の生物が生息することができる
・防災上の役割
・地域住民のリフレッシュの場
・子どもたちが自然と触れ合うことができる
 かつてたくさんあった里山はどんどん開発され住宅地や工場へと姿を変えていきました。東浦町には大きな里山はもうわずかしかありません。

 里山保全ボランティア誕生のいきさつ
 東浦町が里山を保全することに決め、どんな里山にしていこうかとワークショップが開催されました(平成20年)。そして、引き続きボランティアでみんなで守っていこうと自然環境学習の森 保全・育成の会ができました(平成22年)。

 私たちの思い
 キツネやオオタカ他、多様な生物が住める環境がこんな身近にあるのです。そこを行政とともにボランティアの協力で維持されていることは誇りに思います。
 開発されてしまったところはもう里山には戻りません。後になって欲しいと思っても手に入らないのです。また、人の手が入らなくなって放置されたところは里山とは呼べません。
 みんなでこの里山を手入れして、活用して、後世に残していきたいと思います。みんなの力で守っていきましょう!

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2018/08/25

ペタンク大会、わくわく算数教室、日本地域創生学会研究大会、げんきの郷大納涼まつり、大府東浦花火大会など

町営グラウンドで愛知県ペタンク連盟のペタンク大会があり、開会式に来賓として出席しました。
県ペタンク連盟の会長さんは東浦の方です。東浦で大会を開いたり、町体育協会にペタンク部を新設するなど、内外で活躍されています。
ペタンクは今度オリンピック種目になるなもしれないとのこと。本場フランスの競技レベルはすごいそうです。
今日は、皆で旬のぶどうをつまみながらの和気あいあいの大会です。

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片葩小学校のわくわく算数教室を見に行きました。夏休み中にそれぞれの学校で補充学習をしています。
片葩小学校では、教職をめざす学生ボランティアによる算数の少人数指導を先進的に行っています。昨日は、午前午後で122人の児童が参加、今日は午前午後で51人の児童を38人の学生が教えています。明日は83人、明後日は88人の児童の参加が予定されています。

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想いのこもったノウハウも蓄積してきました。学生の皆さんには前もって算数の教科書を送るようにしています。教室は学生主体で運営されています。終了後、学生と子どもたちは通学コースに分かれて下校します。午前の部が終わって、午後の部の準備が始まりました。

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東海市芸術劇場で開催された日本地域創生学会研究大会 に参加。
木村俊昭 会長、橘木俊詔 京都大学名誉教授、歴史小説家の童門冬二さんの講演のあと、分科会で高知市の土佐山百年構想、中津市の地元のモノを使った商品開発、米沢市の学生との連携から生まれた地域づくりなどの事例発表を聞きました。

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東海市芸術劇場はオープン以来ですが、中を巡ったのは今日が初めてです。

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すっかり日が短くなりました。本当に暑かった今夏ですが、そろそろ秋風が吹いてくると思うとちょっと寂しい気分。げんきの郷では大納涼まつり。すごい人です。開会でご挨拶をさせていただきました。
隣のあいち健康の森では、もうすぐ大府東浦花火大会が始まります。

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今年で第2回目の大府東浦花火大会があいち健康の森で開催されました。
今年は昨年のほぼ2倍のスケールと聞いています。東浦町は町制70周年記念事業の一つとして175万9千円の補助金を支出して応援しています。
キッチンカーや物販のテントもたくさん出ました。会場は大賑わいで東浦町のブースは花火が始まる前に完売。身近に見る花火は、打ち上げ花火に手筒花火や音楽も加わり豪華大迫力でした。

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2018/08/20

大府東浦花火大会 のお知らせ。 里山遊び学ぶ塾 のご案内。 

大府と東浦の境目のあいち健康の森で、大府東浦花火大会が開催されます。
大府東浦花火大会は今年で第2回。昨年よりもさらにパワーアップします。あいち健康の森 大芝生広場にて、8月25日(土) 19時から19時30分まで、夏の夜空に大きな夢が咲きます。

詳しくは、http://www.town.aichi-higashiura.lg.jp/kanko_bunka/event/6698.htmlをご覧ください。

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8月26日(日) 10時から15時までは、イオンモール東浦 2F イオンホールにて「里山学び学ぶ塾」を開催します。イオンホールの室内に自然環境学習の森を再現!と銘打って、動植物の映像や生き物クイズ、水辺の生き物とのふれあい体験、竹や樹木を使った工作教室や竹細工の展示もあります。

詳しくは、http://www.town.aichi-higashiura.lg.jp/soshiki/kankyo/kankyohozen/event/1527641117138.htmlをご覧ください。

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2018/08/14

小中学校にエアコン設置を進めるにあたって、自分なりに思うこと

東浦町は、平成31年度までに小中学校の全普通教室にエアコン設置を進めていくこととしました。

昨今、家庭や職場にエアコンが行き届いている中で、全国的に学校の各クラスに導入して行かざる得ない状況を考えて、導入するとするならば、できるだけ早く入れようと考えました。
ただし、予算を確保しても、全国的な流れのなかで、機器の品薄や施工者不足が予想されるため、できるだけ速やかに作業を進めたいと考えています。

導入に際しては、空調の方式や夏以外も含めたの空調の運用のありかたも考えておく必要があります。オープンスクールに限らず断熱効率の悪い教室の断熱向上も考える必要があります。
また、そもそも暑さをしのぐために夏休み期間をとっているはずなので、夏休みや時間割のあり方を考えるべきではないかと思います。
エアコンの導入によって、子どもたちの学習環境と教職員の労働環境が向上するのですから、実際に学習効果を高められることを検証していべきだと思います。

ただし、学校の全普通教室へのエアコン導入は様々な議論を含んでいることを認識しておくべきだと思います。
まず財政面ですが、初期コストだけで億単位のお金が必要になります。何かの優先順位を上げれば、相対的に優先順位が下がったものを削らねばなりません。これには、負担者であり行政サービスの受け手である住民の皆さんの覚悟が必要です。あれもこれもは不可能です。
東浦町は長期の財政計画を持っていません。3年間の実施計画で基金を使い果たす自転車操業的な財政状況の中で後先を見通せないままの導入であることを認識しておく必要があります。
それから、エアコン導入は、地球温暖化を助長する行為であることから、できれば何らかの温室効果ガス削減の工夫が欲しいところです。

私は、根拠のない根性論は嫌いですが、子どもの頃に物事への耐忍性を養うことは大事だと思っています。子どもの頃に経験しなかったことは大人になったら耐えられません。人間が生物として地球環境の中で生きていく上では、外部環境の中で活動できることが絶対的に必要になります。特に熱帯でも寒帯でもない温帯においてこれができなければ人類の存亡に関わることになります。空調なしで育った我々は平気ですが、今の子どもたちが大人になる頃には、日本人で真夏の農作業や土木・建築作業をできるものが居なくなるかもしれないし、宇宙服的なものを着なければ外を歩けなくなるかもしれません。そんな想像力を働かせつつ、我々はそういうエポックメーキングな決断をしたという認識と責任を持つ必要があるのではないかと思うのです。

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2018/08/07

小中学校のエアコン設置に関して

東浦町は、小中学校の全普通教室にエアコン設置を進めます。
これまでは、特別教室へのエアコン設置を優先的に進めてきましたが、本年7月以降の記録的な猛暑並びに「愛知県の気候変化」の将来予測で、更に気温が上昇すると予想されていることから、現状の設置状況では、各小中学校すべての特別教室のエアコンを稼働しても、全児童生徒の学校での学習環境の確保が困難と判断し、全普通教室へエアコンを設置する方針としました。
設置は、小学校の低学年や特別支援の教室を先行し、その後、小学校の高学年・中学校の教室に設置する予定です。
平成30年度中に設計を委託し、本年12月補正予算で先行分の工事費を計上し、残りは平成31年度当初予算で対応する予定です。
平成31年度中には、町内全小中学校の普通教室にエアコンを設置することとしました。

http://www.town.aichi-higashiura.lg.jp/oshirase/6761.html

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2018/07/23

中室牧子さんの講演「教育に科学的根拠を」

先月聴いた慶応義塾大学総合政策学部准教授 中室牧子さんの「教育に科学的根拠を」と題した講演のレポートです。中室さんのご専門は教育経済学で、ベストセラーになった“「学力」の経済学”や“「原因と結果」の経済学”で有名です。とてもテンポの良いお話しでした。以下、自分なりに聞き取ったメモです。

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経済財政諮問会議は、首相が出席する重要な会議との位置づけ。発言者のほとんどが高齢の男性で、教育の話しになると、必ず自分たちの体験談になる。
また、教育に関しては、例外的な出来事ほど衆目を集める。例えば「3人の息子を東大に入れた」とか「低偏差値から慶応に入った」など。
個人の体験談は必ずしも全体を表さない。個人的な例や特殊な例をあげつらっても、教育の議論はできない。統計的、科学的根拠が必要になる。科学的根拠とは、個人の体験を大量に観察することによって得られる規則性だ。

経済学と医学のツールは同じ。医療経済学という分野もある。例えば、子どもにテレビは害か?健康診断の効果はあるか?これらのことを科学的に解明しようとしている。

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では、「勉強しなさい」「家事を手伝って」と口うるさく注意するのは効果的か?
どうすれば子どもの勉強時間が延びるのだろうか?
統計的な研究によれば、父の関わる時間は効果が大。性別の組み合わせもある。特に父が男の子の勉強を見るのが効果大。母が勉強しなさいと口で言う効果は小さくて、女の子の場合はかえってマイナス。口で言うのは最初にやりがちな行為だが、かえって逆効果との結果もある。

シカゴ大学のスティーブン・レビットの研究。学力テストで、採点済みのマークシートのパターンを調べたら、先生たちが特定の場所を書き換えたことが判明。これは、生徒の成績次第で先生の待遇が変わるインセンティブを与えた結果だった。大相撲の番付を巡る勝負の貸し借りも統計的に有意と出た。八百長が悪いと言うよりは、八百長をするようなインセンティブを与えるしくみが悪い。
どのようなインセンティブが人の行動をどのように変えるか、これを解き明かすのが経済学だ。

「双曲割引」という用語がある。人は将来の利益よりも、目の前の利益を求めたがる。双曲割引の性質を利用して、目の前のニンジンで子どもを今勉強するように仕向ける作戦。9億円の予算と、子ども3500人を使って、アメリカで実験をした。
テストで90点を取ったら(アウトプット)2000円もらえるグループと、本を1冊読んだら(インプット)200円もらえるグループ。果たして、インプットの方が効果があった。企業における実験では、アウトプットの方に効果があった。これは、どうすれば90点取れるかがわかっていない子どもたちには、何をすれば良いかのガイドが必要。メンターがいれば、アウトプットの方に効果があると解されている。

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ご褒美は「勉強をするのは楽しい」という気持ちを失わせてしまうのだろうか? 外的モチベーション(ご褒美)と内的モチベーション(楽しい)を比較する。
お金は良いご褒美か? 同じ外的モチベーションでも、小学生はトロフィーに反応し、中学生はお金に反応する傾向がある。
なぜスポーツジムは続かないか? しかし、一度始めるとインセンティブがなくなっても効果が持続。勉強も運動も習慣形成が大事。この場合、お金は呼び水だ。

「お金」は必ずしもインセンティブにはならない。モチベーション3.0という言葉がある。生存のためでもない、報酬のためでもない、人を動かす第3の「やる気」がある。ダニエル・ピンク(サイエンスライター)のTED Talkにキャンドルプロブレム(ロウを床にたらさないように壁につける問題)が出てくる。この問題には簡単な設問と難しい設問の2つのバージョンがあって、簡単な方は報酬の効果があったが、難しい方は報酬でかえって正解率が落ちた。

お金は単純作業のパフォーマンスを上げる(外的モチベーション)。しかし、考える力を必要とする作業では、お金はかえってパフォーマンスを下げる(内的モチベーション)。
単純なルールと明確な答えのあるとき、報酬は、視野を狭め、心を集中させる役割を担う。
創造的で概念的で答えのない問題に答えを出す能力では、仕事自体、勉強自体が楽しいと思えないと伸びない。
Mastery(成長)、Antonomy(自主性)、Purpose(目標)の3つが内的モチベーションを引き出す。夏休みの自由研究を業者に外注してはダメだ。

科学でわかっていることと、ビジネスや教育で行われていることの間にはミスマッチがある。だから、学校教育の場でもっと実験をすべき。そうすれば、莫大な時間とお金と心の痛みを節約できる。国全体にとって得られるものは大きい。
かつては、子ども手当やゆとり教育、これから英語やプログラミング学習。これらは、どんな効果があって、どんな効果がなかったか。科学的検証が必要だ。

報酬を必要とする仕事は21世紀に必要がなくなっていく。
5年後を考えて、今どこに投資すべきか? それは、教員の質と就学前教育ではないだろうか。
教育は、教育段階が低い方が収益率が高い。実は、最も収益率が高いのは、就学前から、小学校低学年にかけて。高学年で教育に手間をかけるのは効率が悪い。
シカゴ大学ヘックマン教授のペリー幼稚園プログラムでは、3~4歳児に2年間、約2.5時間の読み書きや歌などの授業を週に5日間続けた。生活習慣の指導や躾などもしっかり。幼稚園の先生は全員修士以上の専門家。子ども6人に先生1人が担当。週に1度90分ほどの家庭訪問も行った。

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手法として、ランダム化比較試験(RCT)を用いて、ランダムに抽出した対象群を異なる条件下において経過を観察する。医学の臨床でも同じだ。
日本では実験をほとんどしないが、世界では教育の分野で実験が主流。政治的流行に振り回されやすい政策を科学的根拠に基づくものにすることが必要だ。

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生涯を通じた受益と負担の世代間格差は大きい。平成17年度の政府報告によれば、子ども世代は生まれながらに1人あたり669万円の借金を抱えている一方、65歳以上の世代では4875万円の受益超になっている。年齢別年間一人あたりの政府支出では、90歳以上で年間400万円以上(うち医療費は約100万円)に対して、18歳未満では150万円程度、22歳から60歳までは年間50万円程度になっている。
日本の教育支出をOECD諸国並にするには、7兆円が必要。これは消費税3%分に相当。だからこそ効果的な教育が必要だ。

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ペリー幼稚園プログラムでは、就学前教育の効果として、6歳時のIQが高い、19歳時の高校卒業率が高い、27歳時の持ち家率が高い、40歳時の所得が高い、27歳時の生活保護自給率が低い、40歳時の逮捕率が低いなどの効果が見られた。4歳時の100円の投資に対して、56歳時点で6千~3万円のリターンがあった。これは社会に還元される。
しかし、8歳でIQへの効果は消えた。これは脳科学の知見とも整合する。一方で、非認知能力(生きる力)は上がる。非認知能力とは、自己認識、意欲、忍耐力、自制心、社会的適正、創造性などを言う。
自制心ややり抜く力は可鍛性がある。幼少期の方が獲得しやすい。

自制心をマシュマロテストで測る。15分間目の前のマシュマロを食べずに我慢。200人のうち1/3が我慢した。我慢できた子どもは、その後、成績が良くて収入が高いという結果が出ている。。

やり抜く力=GRITが注目されている。躾を受けた人は収入が高い。
同じ大学の合格者の中で、大検合格者と高校卒業者を比較して、その後の追跡調査で大検合格者の非認知能力は低いことがわかっている。これは、高校で誰かに教えられた効果と考えられる。

嘘をつかないなど、非認知能力を鍛える幼稚園の卒園者のその後の学力、偏差値は高い。
日本は初中等教育にお金をかけているが、就学前教育にお金をかけていない。エビデンスなき教育政策の弊害は大きい。

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2018/07/20

世界一大きな絵

片葩小学校で世界一大きな絵贈呈式がありました。贈呈式には、このプロジェクトを進めているNPOアース・アイデンティティー・プロジェクツ代表の河原裕子さんが出席してくださいました。

東浦町の小学校が、町制70周年を記念して、児童から絵を募集。そのうち25枚を選んで、中学校の美術部の生徒がそれぞれの原画から塗り絵の下絵を作製。小学生が手分けしてペイントした絵を、5m×5m(25枚)に貼り合わせて1枚の大きな絵を作りました。
この絵をさらに県ごとに、また日本全体で貼り合わせてさらに大きな絵にしていきます。

このプロジェクトに参加することにより、子どもたちは、小学生同士のみならず、中学生、PTA、教師など多くの人達との共同作業を体験。また、絵を描くときに東浦町を再発見。そして、世界のことを知るきっかけになればと思います。世界には、学校に行けない子どもたちや絵の具で絵を描いたこともない子どもたちがいます。
子どもたちが、世界に目を向け、将来世界で活躍する人が出てくることを期待します。

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